わたしが行った7カ国と各国の街はこちら。
- オランダ(4泊)ハールレム、アムステルダム、ロッテルダム
- ベルギー(2泊)ブルージュ、ブリュッセル
- フランス(3泊)ストラスブール、コルマール
- ドイツ(4泊)フランクフルト、マインツ
- イギリス(5泊)ロンドン
- ポルトガル(5泊)リスボン、シントラ
- スペイン(5泊)バルセロナ、シッチェス
行きと帰りのフライト時間を含めてちょうど31日間の旅。21日目の記録です。
現地ツアーでシントラ(ペーナ宮殿、レガレイラ)、ロカ岬、カスカイスへ
リスボンに到着してから観光地を調べていると、リスボンから日帰りで行ける世界遺産があるということを知った。
「シントラの文化的景観」という名前で町全体が世界遺産に登録されている。昔、王族や貴族が避暑地として夏に訪れていたため大きな館や宮殿が多くある街だそうだ。
電車で行くこともできるアクセスのよい場所みたいなのだが、現地ガイドさんの説明を聞いてみたいと思い、「GetYourGuide」というサイトで事前にツアーを申し込むことにした。
朝8時にフィゲイラ広場に集合。
早起きは得意なので問題ないのだが、ドミトリーに泊まっている人は夜まで遊ぶ人が多く、大体みんな9~10時くらいに起きてくる。わたしは周りの人を起こさないように、静かに、ゆっくり身支度をして出かけた。
広場には集合30分前に着いたがガイドさん、ツアーに参加するような感じの人は見当たらない。
「30分も前だし、さすがにいないよな」
ここは日本ではなく海外。ゆったり海外タイムに慣れてきたので、まだ誰も来ていないのは想定内だ。
その後、ツアーの参加を待っているような女性がひとり、そして、4人組がやってきた。
銅像の真下にあった段に腰をかけて待つこと30分。集合時間の9時になってもガイドさんが来ない…。海外タイムといえど遅い…。
みんな不安になったのか、「もしかしてシントラ行きのツアーを待っていますか?」とそれぞれ声を掛け合ってみると、みんなシントラ行きのツアーを待っていることが判明。女性はカナダ人、4人グループはアメリカ人のご家族だった。
9時5分過ぎくらい、ようやくツアーの小さなバンが到着。
「遅くなってゴメンなさい~~!」
日焼けした肌、ハキハキした大きな声。毎日キラキラと海を照らしているポルトガルの太陽のようなポルトガル人のガイドさんがやってきた。
結局、一緒に待っていた女性は違う会社のツアーだったらしく、ツアー参加者はアメリカ人の4人家族、そしてすでにバンに乗っていたアメリカ人の母娘3人組、そしてわたしの8人で出発することになった。
ポルトガル人のガイドさんが英語で説明してくれるのだが、すべては理解できない…!くやしい!
分からないのに「うん、うん」って、いかにも分かっているかのように取り繕ってしまう部分が出てきてしまい、自分が日本人であることを再認識させた。
アメリカンご家族2組のネイティブ英語の洗礼も受け、ツアーが始まった。
ロカ岬
最初に向かったのはユーラシア大陸の最西端にある「ロカ岬」
この日、リスボンは35度くらいの猛暑だったのだが、海からの風がダイレクトに体に当たるロカ岬では少し肌寒いくらいだった。タンクトップの上から持ってきていた羽織を袖に通した。
崖の上から見えるのは視界いっぱいに広がる大西洋。向こう側にアメリカ大陸があるのかと思うと不思議な気持ちになる。人間はちっぽけだ。
名称:ロカ岬
住所:Estrada do Cabo da Roca s/n, 2705-001 Colares, ポルトガル
レガレイラ宮殿(シントラ)
王族の別荘となっていた宮殿「レガレイラ宮殿」
所有者が何度も変わり、それぞれ好き勝手に増築、改築をしたため色々な建築様式が混じっている。一時期は日本人が所有していたこともあったらしい。
洞窟があったり、
井戸があったり、
日本でいうと御用邸のある”那須”や”葉山”だが、豪華さが別次元だ。
不思議で、ちょっと怪しげな空間に包まれている。
教会があったり。
所有者がフリーメイソン(秘密結社)に入っていたらしく、フリーメイソンのマークが至る所に散りばめられている。
ガイドさんがいなければ確実に迷子だ。それほど敷地が広い。
アニメやゲームの世界に迷い込んだみたい。
見どころも多く、すべて見ようとすると3~4時間はかかるだろう。人も多く、入場に時間もかかるのでツアー以外で来る場合は時間に余裕を持ってくることをオススメする。
名称:レガレイラ宮殿
住所:R. Barbosa du Bocage 5, 2710-567 Sintra, ポルトガル
自由時間(ランチ、おやつ休憩)
レガレイラ宮殿から街に戻ってきて自由時間。ちょうどお昼の時間だったので、目に入ったレストランでランチを食べることにした。
まだポルトガルで肉料理を食べていなかったので、お肉をチョイス。ヨーロッパ旅行も終盤、お肉のお供にお米ではなくフレンチフライがついてくることにも慣れてきた。
名称:Tasca Saloia
住所:Largo Dr. Gregório de Almeida nº2, 2710-570 Sintra, ポルトガル
お肉とフレンチフライでお腹はいっぱいだったが、ガイドさんから名物のお菓子があるというので教えてもらったお店に向かった。
「ケイジャータ」というお菓子が有名な「Casa Piriquita」。
ケイジャータ
わたしは「ケイジャータ」よりもパイ生地の中にクリームが入った「トラヴァセイロ」のほうが好みだった。
トラヴァセイロ
名称:Casa Piriquita
住所:R. Padarias 1, 2710-603 Sintra, ポルトガル
次は「Pastel de nata」を求めに「Fábrica da Nata」へ。
ひとつ1.2ユーロと以外と良心的な価格。
ナタは値段に関わらず、いつ、どのお店で食べても美味しい。
アラサーのヨーロッパ旅行で重要なのは、体力、そして何でも好きなだけ食べることができる頑丈な胃袋である。
名称:Fábrica da Nata
住所:Praça da República Nº 6, 2710-616 Sintra, ポルトガル
ペーナ宮殿(シントラ)
次に向かったのは山の上にある宮殿「ペーナ宮殿」
入口から宮殿まではマイクロバスでも上がれたのだが、長い列が出来ていたので歩いていくことにした。
20分くらい登っただろうか。「ハアハア」と息を上げながら登っている人、途中で休憩している人も多かった。
長時間の飛行機もそうだが「行きたい」という気持ちがあったとしても体力がある若いうちにしか行ける場所は少なからず存在する。「いま来ることができてよかったなぁ」と、登りながら思った。
青、黄色、赤。鮮やかなカラーがとても映える。
貝殻やトリトン(海の神)など、レガレイラ宮殿も、ここペーナ宮殿も海をモチーフにした彫刻が多く、彫刻一つ一つじっくり見てみるのもおもしろい。
ガイドさん曰く「ここ周辺だけ見ておけばOK。他の場所は見ても見なくてもいい感じ」とのこと。
本当はめちゃくちゃ広い敷地なのでツアーだとそもそも時間がないのだが、時間がある方は他の場所も行ってみてほしい。
名称:ペーナ宮殿
住所:Estrada da Pena, 2710-609 Sintra, ポルトガル
カスカイス
リゾート感が漂う「カスカイス」という街。
小さいビーチもあり、水着姿で歩いている人も多い。大通りにあるレストランやアイス屋さんは大繁盛していた。
30分ほどの短い自由時間だったが、リスボンの中心部とは全く違う街の雰囲気を味わうことができた。
名称:Cascais(カスカイス)
駅の住所:Largo da Estação, 2750-340 Cascais, ポルトガル
「カスカイス」からリスボンまでの道のりは海が見える絶景ロード。
ビーチに立つカラフルなパラソル、夕日に光る大西洋の海、ビーチで目いっぱい遊んだであろう水着姿の人たちを車窓から眺めて帰った時間は今も目に焼き付いている。
ポルトガル人ガイドさんには「Obrigada!」
アメリカン2組には「Bye! Have a nice trip!」
それぞれ挨拶をしてホステルに戻った。
ツアーに参加する意味
一人旅は会話をする機会が少ない。
たった数時間だったが、ガイドさん、アメリカン2組と一緒に行動ができて心が軽くなったのは、自分でも気がつかない奥底で人との交流を欲していたからなのかもしれない。
「ひとり好きだが寂しがり」な性格。ツアーでの交流は丁度いい息抜きとなった。
**
元々4泊しか予約していなかったリスボンのホステル。
明日がチェックアウトの日だったのだが、まだまだ見たいところがある。ということで、ホステルに戻ってレセプションでもう1泊できるか聞いてみた。
いくつかベッドが空いているとのことだったので女性専用の部屋をとってもらい、リスボンには合計5泊することになった。
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