わたしが行った7カ国と各国の街はこちら。
- オランダ(4泊)ハールレム、アムステルダム、ロッテルダム
- ベルギー(2泊)ブルージュ、ブリュッセル
- フランス(3泊)ストラスブール、コルマール
- ドイツ(4泊)フランクフルト、マインツ
- イギリス(5泊)ロンドン
- ポルトガル(5泊)リスボン、シントラ
- スペイン(5泊)バルセロナ、シッチェス
行きと帰りのフライト時間を含めてちょうど31日間の旅。5日目の記録です。
ブルージュまで3時間のバス移動
わたしにとっては面白味がなかったロッテルダム。
夜のうちにベルギーのブルージュ行きバスを「FlixBus」で予約した。有料で座席を指定し、片道31.98ユーロ(日本円で約5,100円)。
「FlixBus」はヨーロッパ中を走っているバス会社。短~長距離まで、ヨーロッパの主な区間を網羅していて、ヨーロッパ周遊にはとても便利な交通手段だ。基本的に飛行機や電車よりも安価で、バックパッカーなどの交通費を節約したい人に向いている。
アプリで予約が完了するとアプリ上にQRコードが表示された。乗車時にQRコードを見せればいいらしい。
旅行3日目にしてスマホを落として壊したわたしが言うのもあれだが、スマホというものは本当に便利である。やはり旅には欠かせない。ありがとう文明。
翌朝、前日に早く寝たおかげかシトシトと雨が降り、肌寒い朝でも、スッキリと起きることができた。
バスの出発は8時50分。
同じ部屋で寝ている子たちを起こさないよう、静かに部屋を出る。
考えてみたら、海外で長距離バスに乗るのは初めてだ。
幼少期の遠足のようなワクワク感と本当に乗ることができるのか、という不安が入り混じっている。そんな気持ちで歩いていたら、出発の40分前にバス停に到着していた。
「本当にバスはちゃんと来るのか」
きょろきょろ辺りの様子を見つつ、バス停に座って待つ。スーツケースや大きなバックを持った人が少しずつ増えていき、気がついたらバス停のイスは満席になっていた。
出発時間の5分前くらいになり”FlixBus”と書かれた緑のバスがやってきた。行き先を確認して列に並ぶ。
引用:https://www.flixbus.com/company/about-us
運転手にアプリのQRコードを見せると「バスに乗れ」というジェスチャーをされた。スーツケースを預けてバスに乗り込んだ。予約時に指定した1.99ユーロの座席に腰を下ろす。
ブルージュまで3時間のバス旅。
予約の情報ではWi-Fi/トイレ有りと書かれていたはずなのに、どちらも使えなかった。海外で日本の常識は通用しない。どちらも使えないことはわたしの想定内だ。まぁ、3時間くらいならなんとかなるだろう。
そうしてバスはブルージュに向けて出発した。
トイレ休憩で一度パーキングエリアに停車。「15分後には戻ってください」と運転手からの案内があり、みんな続々とバスから降りてトイレに向かう。
ヨーロッパのトイレでは基本チップが必要だ。金額は場所によって異なるが、1回の利用で大体1~2ユーロくらい。
2017年頃にヨーロッパに行った時はコインでの支払いだったが、2023年現在はクレジットカードやApplePayのキャッシュレス決済が使えると知ったときは衝撃をうけた。(コインでしか払えないところもあるので、両替は必須である)
ふとGoogleマップを見ると、いつの間にかバスはベルギーを走っていた。
ヨーロッパには”シェンゲン協定”なるものがあり、この協定に加盟している国間の国境を超えるときはパスポート不要、というルールがある。パスポートなしで別の国に行けるというのは島国の日本人にとってはかなり不思議な感覚だ。
パスポートも見せない。検問所のようなところもない。
まるで東京から栃木に車で行くような感覚で、出国し、入国することができる。日本もヨーロッパのように、簡単に他の国から来ることができる国だったらどうなっていただろうか。
様々な肌の色、宗教、ファッション、考え方…。日本の特有の「こうでなければオカシイ」という固定概念が存在せず、誰もが生きやすい社会になっていたかもしれない。
別世界、ブルージュ
そんなことを考えていたら、あっという間にブルージュについた。
ブルージュ駅
時間は12時過ぎ。
駅前のバスロータリーからバスに乗り、ホステルまで向かった。
バスは観光客でごった返しているエリアの狭い道を、自転車で通り抜けるかのように突き進んでいく。わたしは運転が大の苦手だ。運転ができる人は尊敬する。
ホステルまでの道のり、再び石畳の洗礼をうけてやっと「St Christopher’s Bruges Hostel」についた。
設備、立地、清潔感は可もなく不可もなく、という感じだったが、よかったのはパン、チーズ、コーヒーなどが食べ放題の朝食。チェックイン時に朝食はつけるか?と聞かれ、値段を聞いてすぐに追加してもらった。
なんと7ユーロ。物価が高いここヨーロッパでは破格だ。
スーパーで飲み物、バナナ、ヨーグルトくらいで6ユーロくらいはするので、クオリティは高くないとはいえ食べ放題となればコスパはよい。朝食でお腹いっぱいにすれば、お昼ごはんも少し節約できる。
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街中は○○の香り
世界遺産に登録されているブルージュ。
「ブルージュ歴史地区」という名前で登録されているのだが、名前の通り、まるで中世にタイムスリップしたみたいな街並みだ。
ホステルから中心地までは徒歩15分ほど。
ホステルの周辺は地元民が住んでいる住宅が多いエリア。中心地に近づくにつれ人が増えてきた、と同時に街に漂う香りが変わった。
甘い!!!
見渡すと、ワッフル、チョコ、メレンゲなどのスイーツショップが立ち並んでいる。東京にあるコンビニよりも多い数だ。
チョコレート屋さん
スイーツの食べ歩きしている観光客が多いため、歩いているとスイーツの甘い香りが自然と香ってくる。
なんだか分からないお菓子屋さん
ディズニーランドにあるキャラメルポップコーンのワゴン前を通ったときのような気分で街歩きがスタートした。
マルクト広場
ブルージュの中心地「マルクト広場」
写真を撮る人、レストランでご飯を食べる人、ベンチに座って街並みを眺めている人…。人が多いにも関わらず、ゆったりとした時間が流れている。
観光客で賑わうレストラン
マルクト広場にあるブルージュのシンボルである「ブルッヘの鐘楼」
ブルッヘの鐘楼
階段で上まで登ることができるのだが連日歩き回ってパンパンな足では難しいと考え、今回はお見送りし、ベンチに座って少しの間ボーっとしてみた。
名称:ブルッヘの鐘楼
住所:Markt 7, 8000 Brugge, ベルギー
運河ボートツアー
また街歩きに戻ると、ボートに乗っている観光客が目に入った。
ボートに乗っている観光客
その場で調べてみると、ボートツアーをやっている会社がいくつかあるらしい。一番近い場所にあった「Boattour Bruges」に向かった。
ボートツアーのチケット
大人一人で12ユーロ。
たくさんのボートが運河を回っているのか、前に20人くらい並んでいた割にすぐに乗船することができた。
ボートツアーの乗り場
船が出てすぐに船頭のおじさんがマイクで話し始めた。どうやら街の歴史などを説明をしているらしいのだが、ほとんど何を言っているのかが分からない…。
というのも、どうも3か国語で説明しているようなのだ。予想するにオランダ語、ドイツ語、英語の順で話している。
おじさんの訛りがある英語を英語ネイティブではないわたしが聞いても、いま何語で話しているのか、瞬時に耳を切り替えることができない。
言語を変えるとき、どのように脳を切り替えているのだろう。日本語圏でしか生活をしたことがないわたしはおじさんの”言語スイッチ”に驚愕しているうちに、ボートツアーも中盤にさしかかっていた。
ボートからの景色
アムステルダムでも運河クルーズに乗ったが、また違った雰囲気。ブルージュでのボートツアーもオススメだ。
名称:Boattour Bruges
住所:Nieuwstraat 11, 8000 Brugge, ベルギー
ボートツアー乗船場の前では骨董市が開かれていた。
インテリアセンス皆無のわたしだが見るのは楽しい。買っても絶対にキレイに家をデコレーションすることはできないけど。
Waffle Wagon
ベルギーといえばワッフル。
歩き疲れていたので食べ歩きではなく、ゆっくりと座れるお店を探してたどり着いた。テラス席で眺めもよい。
チョコレートとアイスをトッピングしたワッフル
運河を回るボートを見ながら食べる最高に甘いワッフルは格別においしかった。
名称:Waffle Wagon
住所:Wollestraat 39, 8000 Brugge, ベルギー
ブルージュのベギン会修道院
お腹が満たされたので少し足を延ばして「ブルージュのベギン会修道院」まで歩いてきた。
現在も修道女が暮らしている建物、お庭を見ることができる。入口を入るとすぐに「静かにしてください」という看板がある。
街中は賑やかだったが、とても静かだ。葉が風でなびく音が聞こえる。
キリスト教徒ではないが、不思議と平和な気分になれる場所であった。ブルージュで一番オススメの場所かもしれない。
名称:ブルージュのベギン会修道院
住所:Begijnhof 30, 8000 Brugge, ベルギー
翌日はブリュッセルへ
街一周、歩いて回れるくらいの大きさのブルージュ。
ヨーロッパでも有名な観光地で観光客も多く、小さい街というのもあり、ヨーロッパにしては治安がよい。
お昼にもきたブルッヘの鐘楼
街のライトアップも見たいと思い、夕暮れまでのんびりと散歩。
夕暮れになるとカラフルなライティングが街を照らし始めた。クリスマスの時期ではないのに、クリスマスのような気分になる。
夕暮れ時のマルクト広場
翌日は電車でベルギーの首都ブリュッセルに向かう。
※ブリュッセルは治安もあまり良くなく、見るところも多くないので、ブルージュは日帰りではなく一泊するのをオススメする。
▼6日目の記事はこちら
7カ国ヨーロッパ周遊旅行~1ヶ月間の女一人旅(6)ブルージュ→ブリュッセル
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