わたしが行った7カ国と各国の街はこちら。
- オランダ(4泊)ハールレム、アムステルダム、ロッテルダム
- ベルギー(2泊)ブルージュ、ブリュッセル
- フランス(3泊)ストラスブール、コルマール
- ドイツ(4泊)フランクフルト、マインツ
- イギリス(5泊)ロンドン
- ポルトガル(5泊)リスボン、シントラ
- スペイン(5泊)バルセロナ、シッチェス
行きと帰りのフライト時間を含めてちょうど31日間の旅。15日目の記録です。
友だちと再会
ホステルをチェックアウトし、友だちが住んでいるエリアに向かう。
友だちはわたしが通っていた大学の留学生だった。留学していたのは3か月間だけだったが、週末もごはんを食べに行ったり、お出かけしたり、毎週のように遊んでいた。イギリスに帰ったあとに一度、大学の友だちと日本に遊びに来てくれたので約5年ぶりだ。その時は友だちも含めて8人くらいで一緒に焼肉を食べたっけ。
「ロンドンに行くよ!一人旅なんだけどどこに泊まるのがオススメ?」
ロンドン行きを決めてすぐに友だちにメッセージを送った。オススメのエリアが5つほど、どんな場所なのかという説明とともに送られてきた。そして最後に「部屋が余ってるからうちにも泊まれるよ!一応ハウスメイトに聞いてみる」という言葉が添えられていた。
一軒家を数人でシェアして住んでいて、ソファーベッドがあるリビングはいつもハウスメイトの友だちや家族が泊まりに来るらしい。ロンドンの若者は一軒家をシェアするのが主流だそうだ。
ロンドンの住宅地をスーツケースを持って歩く。どうやらレンガ造りの一軒家が立ち並ぶ通りに友だちの家はあるらしい。
この通りにある家はすべて形が同じだ。
「111」「112」「113」・・・
ドアに書かれている住所の番号を頼りに、友だちに教えてもらった住所をGoogleマップで調べながら足を進めた。
あ、ここだ。
本当にここで合っているのかドキドキしながらドアをノックした。
ドアが開いてすぐに、家の奥にいる友だちが見えた。ドアを開けてくれたのはハウスメイトのようだ。
「久しぶりー!」
思っていたよりも強い力でされたハグに一瞬戸惑う。日本人の習慣ではない挨拶のハグは、いつになっても小っ恥ずかしい。「そういえば大学のときもすごく人懐っこくて、ハグが大好きだったな」と友だちを思い出しながら家に入った。
わたしと友だち
お庭もあって、イメージしていた通りのイギリスのお家だ。手入れがされておらず雑草が生えているお庭も”イングリッシュガーデン”だ。
ハウスメイトは2人。友だちも含めて3人で住んでいる。ちょうどわたしが泊まるタイミングで家から出る子と新しく家に入ってくる子がいて、あちこちに段ボールや荷物が置いてある。
スタートアップで働いている男の子、ここから出ていくスペイン出身の男の子、ウェールズからここに引っ越ししてきたばかりの女の子、友だち、わたしの5人が出入りする賑やかな家となった。
「パントリーにある食べ物も自由に食べていいし、シャワーも好きなときに入ってね」
自分がいなくても好きなときに出かけられるように、と家のスペアキーまで渡してくれた。
久しぶりに会うというのに、わたしが過ごしやすいようにと考えてくれる友だちの優しさと心の広さには頭が上がらない。真の英国紳士だ。
ひとりアフタヌーンティー
友だちは午後から用事があると聞いていたので、前日にアフタヌーンティーを予約していた。
出かける前に家の周辺を案内してくれるというので、友だちと一緒に家を出る。
「このスーパーは大きくて何でも揃うよ、豆腐も売っている」
「こっちのスーパーは安い」
「イギリスらしいファストフードを食べるならこのお店」
自分が知っているすべての情報を教えてくれているんじゃないかと思うほどの情報を歩きながら話してくれる友だち。
駅の前で友だちと別れて、わたしはアフタヌーンティーに向かった。
予約していたのはホテル「The Montague on the Gardens」
ロンドンにはアフタヌーンティーができるお店が星の数ほどあるが、レビューもまぁまぁ良さそうで、翌日に予約ができたのがここだった。
少し扉を押すとタキシードみたいな洋服を着たドアマンが扉を開けてくれた。
「Tシャツとジーンズで来ちゃったし、場違いかもしれない…」ドアマン、そして少し薄暗いロビーに、重厚感があるインテリアがわたしを緊張させた。
案内された席は解放感があり、少しだけ緊張が和らいだ。
メニューの説明をしてくれた店員さんも優しくて安心。
しかし席についてすぐ「お水は?」と聞かれてお水をもらったのだが、瓶に入った400ミリほどの水がものすごく高かった。日本の感覚でレストランに入ったとき当然タダだと思ってしまうのだけど、タダではない可能性のほうが高いのが海外。これもまた勉強である。
アフタヌーンティーはノーマルな「Traditional Afternoon Tea」を注文。
ちょっと恥ずかしい表情をしているわたし
アフタヌーンティーを持ってきてくれた店員のおじさんから「写真を撮ってあげるよ」と言われスマホを渡すと、色んな角度でパシャパシャと女子高生のように撮ってくれた。
店員のおじさんが去り際に「好きなのあったら言ってね、いくつでも持ってくるから」と、少し格好つけたような顔でわたしに言う。
ここで初めて食べ放題だということを知った…。
「この量ならおかわりできるか?いや、かなりの量だから無理じゃない?」ひとり心でツッコミを入れ、アフタヌーンティーを食べ始めた。
一番上の段の甘い系。
二段目のスコーン。
三段目のサンドイッチ。
紅茶の種類が豊富で気がついたら全部で4ポット分も飲んでいた。
食べ物も、紅茶も美味しかったのだが、おかわりをするお腹の余裕はなく(しかも全部食べることもできず)いくつかお持ち帰りさせてもらった。
残りは少し経ってからお家で食べたのだが、お祭りの屋台のように、アフタヌーンティーもあの雰囲気があってこそのアフタヌーンティーだなと思った。
次はお腹スカスカで行きたい。
名称:The Montague on the Gardens
住所:15 Montague St, London WC1B 5BJ イギリス> 公式サイト
ウェルカムマインドの大切さ
わたしはどちらかと言うと人見知りなタイプだ。
初対面の人と明るく話すことはできるが、あまり得意ではない。ひとりになると気疲れする。そんなわたしを快く出迎えてくれた友だち、そして英語もつたないわたしに気を使ってくれたハウスメイトのおかげで、この日の夜はよく眠ることができた。
人とコミュニケーションをとるとき、一番大切なのは行動であれ、言葉であれ「あなたを受け入れますよ」という表現だと思う。受け入れてもらえているという安心感が、人との関係を深めることができる鍵なのだ。
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