わたしが行った7カ国と各国の街はこちら。
- オランダ(4泊)ハールレム、アムステルダム、ロッテルダム
- ベルギー(2泊)ブルージュ、ブリュッセル
- フランス(3泊)ストラスブール、コルマール
- ドイツ(4泊)フランクフルト、マインツ
- イギリス(5泊)ロンドン
- ポルトガル(5泊)リスボン、シントラ
- スペイン(5泊)バルセロナ、シッチェス
行きと帰りのフライト時間を含めてちょうど31日間の旅。20日目の記録です。
リスボンの食、「Pastel de nata」巡り
昨日はじめて食べた「Pastel de nata(パステル・デ・ナタ)」
おいしさに感動しすぎて、今日は「Pastel de nata」巡りをしようと決めていた。
リスボンの中心部では東京のコンビニ並みに「Pastel de nata」のお店があちこちにある。数百メートル足を進めれば自然とナタが目に入るほどだ。
ホステルでの朝食を軽く済ませて出発した。
A Brasileira
最初のお店に向かっていると何やら列が。
その場で調べてみると、どうやら歴史のあるカフェらしい。そして、「Pastel de nata」もあるらしい。
事前のリサーチでは候補に上がっていなかったお店なのだが入ってみることにした。
「テラス席か店内、どちらがいい?」
店員さんに聞かれたので、「店内で」と答えた。まだ午前中だというのにすでに太陽は本領発揮していた。
少しして店内に呼ばれたのだが、まったく想像していなかったゴージャスすぎる店内にドキドキ。
ひとつで2.2ユーロ。Nataの中ではかなり高級だ。
ブランチセットのようなものを食べている人が多かったのだが、ここでガッツリ行ってしまうと「Pastel de nata」巡りに支障が出ると思い、Nataとドリンクだけ注文。
(ひとりじゃなければシェアできたのに…)
4人席にひとりで座っていることも相まってか、ワイワイとテーブルを囲んでいる人たちを見てちょっぴり寂しくなってしまった。
ショーケースにはNata以外のパティスリーもきれいに並んでいる。
Nataひとつしか頼んでいないのにお皿にデコレーションまでしてくれたようなのだが、Nataは2、3口で完食。一瞬で口の中に消えていった。
名称:A Brasileira
住所:R. Garrett 122, 1200-205 Lisboa, ポルトガル
Manteigaria
2か所目は「Manteigaria」
食べ物はNataしか売られていないNataの専門店。ひとつ1.3ユーロ。
狭い店内にはひっきりなしにNataを求める人たちが来ていたが、立ち食い蕎麦よりも回転率がいいのですぐNataにありつくことが出来た。
ガラス越しにNataを作っているところが見られるのはおもしろい。
持ち帰りか、カウンターでの立ち食いスタイル。ここで初めて、Nataには必ずシナモンとシュガーがついてくると気がついた。
ポルトガル人はNataにシナモンとシュガーをかけて楽しむ人が多いらしい。
名称:Manteigaria
住所:Rua do Loreto 2, 1200-108 Lisboa, ポルトガル
Pastelaria Aloma
3か所目は「Pastelaria Aloma」
ひとつ1.1ユーロとお手頃価格で観光客だけではなく、地元の人もたくさん来ていた印象のお店。店内の8割くらいは地元民のようだ。
ここもパティスリーの種類が多く、食べたい気持ちを抑えてNataをひとつ注文。
Nataにシナモンシュガーをかけて食べていると、斜め横に座っていたおじいちゃんがわたしに近づいて来た。
テーブルに置いてあるシナモンシュガーを指さして「持って行っていいか?」というジェスチャーをしてきたので、どうぞと手渡した。おじいちゃんを観察していると、慣れた手つきで自分のNataにシナモンシュガーを振りかけている。
小さなカップに入ったエスプレッソ、そしてシナモンシュガーたっぷりのNata。きっとおじいちゃんの小さな幸せなのだろう。
わたしはほっこりした気分でNataを頬張った。
名称:Pastelaria Aloma
住所:Largo Calhariz 3, 1200-050 Lisboa, ポルトガル
リスボン街歩き
小さなNataだが、3つも食べれば多少お腹にたまる。今日の「Pastel de nata」巡りは終わりにして、街歩きすることにした。
「Aloma」のすぐ近くにあるトラムの終着点。
海、坂、トラム。ポルトガルらしい景色が見られる場所だ。
サン ペドロ デ アルカンタラ展望台
そのあとは展望台へ。
噴水、ベンチがありゆったりできる。
ストリートミュージシャンが弾いているギターを聞きながら、ベンチに座って少しの間ボーっと過ごした。何も考えず、ただ目の前の景色を楽しむ。こういった時間が大事だったりする。
名称:サン ペドロ デ アルカンタラ展望台
住所:R. de São Pedro de Alcântara, 1200-470 Lisboa, ポルトガル
アマーリア・ロドリーゲス庭園
そのまま歩いて「アマーリア・ロドリーゲス庭園」へ。
日陰がほぼない真昼間。
緩やかだがてっぺんが見えないほどの長い坂道を登っている最中、持ってきていた水筒のお水が空になってしまった。
坂道の途中に水飲み場を見つけたので水筒に水を入れようとしたのだが、蛇口の角度が合わず水筒に水が入れられない…。絶望していると、近くにいた観光客らしき3人組が声をかけてくれた。
「オレのペットボトルは曲がるから、一度ペットボトルに水を入れて水筒に移し替えてあげるよ」
…。なんと優しいオファーだろうか…!
「彼はエンジニアで天才だからね」
「ほんとあなた天才!ありがとう!」
連れの女の人と話をしているうちに、天才の彼がお水を水筒に移し替えていてくれた。
青い空、青いお花。
レストランの横に大きな噴水のようなものがあり、子どもや犬が遊んでいた。遊んでいる犬たちを見ながら、靴下を脱いで足を冷やす時間はとても穏やかだった。
名称:アマーリア・ロドリーゲス庭園
住所:Alameda Cardeal Cerejeira, 1070-051 Lisboa, ポルトガル
Colina
ここまでかなりの距離を歩いて来た。
階段、坂もたくさん上がった。
3つのNataはすっかり消化されていたので、早めの夜ごはんを食べることに。ちょうど近くに行ってみたいなと思っていたお店があったので行ってみた。
どんなメニューがあるのか表に貼ってあるポルトガル語のメニューをGoogle翻訳しながら見ているとマネージャーらしき人が出てきて、英語メニューを渡してくれた。
値段がそこそこするメニューが多かったので「ひとりでも食べられる量ですか?」と聞くと、ひとりでもオススメのメニューを一つ一つ丁寧に教えてくれたのだが、脳の英語処理スピードが追い付かない。
全部頭に入れることはできなかったが、もし食べ切れなかったらお持ち帰りさせてくれるとのことだったので、店内に案内してもらった。
「ごはんとシーフードが食べたい」
席に着いてからも何にするか決められなかったので、テーブルについてくれた店員さんに伝えてメニューを選んでもらった。
大鍋で出てきたシーフードリゾット。
エビとアサリ?がたっぷり。シーフードのうまみが効いていてめちゃくちゃ美味しい。
「これとてもおいしかった!ポルトガルではお米も食べるんだね。あなたもお家でお米食べるの?」
店員さんに聞いてみると、彼女はブラジル出身であまりお米は食べないらしい。ブラジルの公用語はポルトガル語だから、ポルトガルに働きに来ているブラジル人が多いと教えてもらった。
最後にマネージャーが「ポルトガルワイン飲んでいってってよ」と一杯くれたのだが、残念なことにわたしは缶チューハイを軽く一杯飲めるかどうかくらいのアルコール耐性。ペロッと舌で感じる程度にしておいた。
7割ほど食べてお腹がいっぱいになったので、持ち帰り用の入れ物、ビニール袋代を払って、残りはお持ち帰りさせてもらうことに。
合計で22.35ユーロだった。
最後に店員さんに「ブラジルのポルトガル語でも、ありがとうはポルトガルと同じObrigada(オブリガーダ)なの?」と聞くと同じとのこと。
「Obrigada(オブリガーダ)!」と言い、お店を後にした。
名称:Colina
住所:R. Filipe Folque 46 A A, 1050-114 Lisboa, ポルトガル
セニョーラ・ド・モンテ展望台
一度ホステルに戻り、少しゆっくりした後、夕日を見に行くことにした。
移民が多い地域、人が少ない道、薄暗い道はやはりひとりだと怖い。そう思っていたところにちょうど観光客っぽい英語を話している女の子2人組が歩いて来た。
なんとなく直観でこの子達も夕日を見に行くんだろうな、と思ったので後ろをついて行くことに。
坂、坂、階段、坂、階段…
「あなたたちも夕日を見に行くの?この登り、まるでハイキングみたいだよね~」
ぴったりと後ろを歩いていたため怪しまれないように女の子たちに声をかけて、同じスピードで階段を登っていく。
展望台には人がたくさん。
ストリートミュージシャン、ドリンクを販売しているワゴン、大麻を吸いながら団らんしている地元の女の子たち。(大麻はポルトガルで犯罪ではなく、グレーゾーンらしい)
日が沈むと風が涼しく気持ちいいポルトガル。
帰りは一段と暗くなっていたので細心の注意を払ってホステルに戻る。何もないかのような顔をして5人組くらいのグループと一緒に途中まで帰らせていただいた。
名称:セニョーラ・ド・モンテ展望台
住所:Largo Monte, 1170-107 Lisboa, ポルトガル
たくさん食べて歩いたリスボン
階段、坂が多いリスボンだが節約のためにトラムには乗らずにすべて歩いて移動。
たくさん食べたのだがそれ以上に消費をしていたようで、寝る時間になる頃にはお腹が空いてきていた。
ポルトガルではパンも、お米もどちらも食べる。肉も、魚も食べる。食に関しては日本人の口に合うものが多いと感じた。
節約旅なのでロンドンまで「食」の優先度は低かったのだが、ポルトガルは今までの国に比べると物価も低い。少し「食」の優先度を上げて楽しみたい。
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