わたしが行った7カ国と各国の街はこちら。
- オランダ(4泊)ハールレム、アムステルダム、ロッテルダム
- ベルギー(2泊)ブルージュ、ブリュッセル
- フランス(3泊)ストラスブール、コルマール
- ドイツ(4泊)フランクフルト、マインツ
- イギリス(5泊)ロンドン
- ポルトガル(5泊)リスボン、シントラ
- スペイン(5泊)バルセロナ、シッチェス
行きと帰りのフライト時間を含めてちょうど31日間の旅。スペイン・バルセロナでグエル公園をメインに観光した28日目の記録です。
グエル公園の所要時間、見どころについてすぐに知りたい方はこちら。
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朝、起きざめにドミトリーの部屋を出ようとすると、同じ部屋にいる日本人と会った。この数日で何度か話をしたが、今日のフライトで実家のあるロンドンに帰るらしい。
昨日グエル公園に行ったらしく、「ゆっくり見たら2時間くらいはかかるよ」と、いいアドバイスをもらった。
日本、イギリスのハーフで、日本で翻訳者として働いているという彼と寝起きのボサボサ頭で別れの挨拶。この旅で会話をした日本人は後にも先にもこの彼だけだった。人見知りなので表情には出てなかったと思うが、とても楽しい時間だった。
今日の予定は「グエル公園」「サン・パウ病院」だ。
バルセロナ観光「グエル公園」の概要
グエル公園は、バルセロナにあるアントニ・ガウディ設計のカラフルで独創的な公園。元は住宅地開発計画の一部として1900~1914年に建設され、現在は世界遺産に登録されている。モザイク装飾のトカゲ像や波打つベンチ、自然と調和した建築が特徴。
公園内にはガウディが住んでいた家もあり、観光名所がたくさんあるバルセロナの中でも必ず行ったほうがいい観光スポットの一つである。
朝10時入場のチケットを買ったので朝ごはんのシリアルをすばやく掻き込み、「グエル公園」へと向かった。
かかった所要時間
結局「グエル公園」でかかった所要時間は、2時間ちょっと。
10時から見て回ったが、朝いちばんでも人は多く、人気の見どころ(後述)は渋谷のスクランブル交差点並みの人混みだった。
一人旅なので写真もそこまで撮らず、全部の道を歩かずに2時間くらいかかったので、写真を撮りあったり、もっと散策したりする場合はもう少し時間に余裕をもったほうがいいかもしれない。
アクセス
宿近くのバス停から24番のバスにのって、グエル公園の東側にある「Carretera del Carmel」という入口に向かった。
実際に現地に行くと分かるが、グエル公園はかなりの高台にある。電車だと最寄り駅から坂道を歩いていかないといけないので、入口近くまで行くバスがおすすめ。
グエル公園の入口はいくつかあるが、「Carretera del Carmel」のバス停は入口目の前で、ほぼ歩かず入口まで行けた。
*
バスの目の前に座っている高校生くらいのカップルがずっとイチャイチャしてる。まだ若そうなのにイチャイチャ度がすごい…。
まだ朝なんですけど…。こちとら一人なんですけど…。なんて思いながらチラチラ見ていると男の子のほうが急に「Park Güellのバス停はここ?」とわたしに話しかけてきた。
君らもグエル公園に行く観光客なんかい!
イチャイチャしてないでGoogleマップを見なさい!
心の中で激しいツッコミを入れたが、「次のバス停だよ」と穏やかに教えてあげた。大人だもの。
マップ

わたしが入った「Carretera del Carmel」にある入口は、マップの右側にある。
マップだとコンパクトに見えるグエル公園だが、見どころもたくさんあり、より広く感じた。
チケット予約について
グエル公園のチケットは、行きたい日が決まったら予約しておくのがベスト。
バルセロナでもかなり人気の観光スポットなので、直前すぎると行きたい日や時間が空いていない可能性もある。
観光客が比較的少ない朝一番で入場できる9時半のチケットが一番おすすめ。
グエル公園のチケット、別途必要となる「ガウディの家博物館」のチケットは公式サイト(英語)で購入できます。
≫ 日本語でチケットを買いたい方は「GetYourGuide」をチェック
グエル公園の見どころ
スマホでチケットを見せて中に入ると、グエル公園は思っていたよりもかなり広く、人も多いことに驚いた。

事前に行きたいところに目星をつけてたわけではなく、地図と睨めっこしながらブラブラと散策しただけだが、グエル公園の見どころは割と制覇できたように思うので紹介していく。
①ヴィアデュクト(Viaducts)

「ヴィアデュクト(Viaducts)」と呼ばれるガウディ独特のアーチ状の散策路。

自然に溶け込むように設計された、石で造られた柱や橋はただ歩くだけでも楽しい。
②三十字の丘(Turó de les Tres Creus)

少し高台にあり、グエル公園内も坂や階段が多い分、景色がとても綺麗。

なぜかインコを肩に乗せて、ハーモニカを奏でているおじさんがいた。
③ポルティコの門楼(Porter’s Lodge Pavilion)

グエル公園の正面真ん中にある「お菓子の家」のような外観の管理人と門番の家がある。
建物は二つあって、左の管理人の家は歴史などが展示されているミニミュージアム、門番の家はお土産屋さんとなっている。

ミュージアムに入ろうと思ったら人が並んでたので、15分くらい待って入ることができた。
ミュージアムからは見どころの「トカゲの噴水」をみえたのだが、一方通行の道があったり、行き止まりだったりし、中々たどり着くことできなさそうなので掃除をしていたスタッフさんに道を聞くことに。
順路を教えてもらうと、すぐ後ろにいた老夫婦が「わたしたちも分からなかったのよね。あなたの後をついていくわ」と言いながら階段を上ってくるので一緒に向かった。
④自然の広場(Plaça de la Natura)/ベンチ

道に迷いながらたどり着いた、波打つモザイクベンチの「自然の広場(Plaça de la Natura)」。

波打つ形が独特で、タイルの柄を眺めるのが楽しい。バルセロナのお土産でモザイクモチーフが多いので、ガウディがいかにバルセロナの象徴になっているのかが伺える。

広場からは「お菓子の家」、左奥の遠くにはサグラダファミリアが見える。
⑤ドラゴン階段(El Drac)/大階段

「自然の広場」の下にあるカラフルなトカゲのモザイク像。
人気フォトスポットで、渋谷のハチ公よりも混んでる。絶え間なく人がやってくる中、なんとかキレイに撮れた1枚。
写真を撮るのに少し待つかもしれないが、バルセロナの象徴といえるので、写真は撮っておきたいところ。
⑥ハイポスタイル広間(Hypostyle Room)

「自然の広場」のちょうど真下にある、ギリシャ神殿を思わせる86本の柱が並ぶ空間「ハイポスタイル広間」。
海底にいるような、蜘蛛の巣に入ったような不思議な感覚になった。
⑦ガウディの家博物館(Gaudí House Museum)

元はガウディが住んでいた家は博物館になっている。
ガウディの家博物館は、別途チケットを購入する必要がある。公園内で追加料金が必要なのは、この博物館のみ。
グエル公園のチケット、別途必要となる「ガウディの家博物館」のチケットは公式サイト(英語)で購入できます。
≫ 日本語でチケットを買いたい方は「GetYourGuide」をチェック
サンパウ病院は予約なしで入れた
グエル公園からバスで向かったのは、1902年に造られた歴史ある巨大病院である「サンパウ病院」。

サン・パウ病院(正式名:サン・パウ・アール・ヌーヴォー病院)は、バルセロナにある世界遺産の美しい病院建築。建築家モンタネールによって1902~1930年に建設され、カタルーニャ・モダニズムを代表する傑作のひとつ。装飾タイルやステンドグラス、緑豊かな庭園が特徴。
建築家はガウディと同年代に活躍したモンタネール。2009年までは実際に病院として使われていたというのだから驚きだ。
サンパウ病院は事前にチケット予約しないで現地で購入。
グエル公園よりも人が少なく、ストレスなく見学ができる。夏のバルセロナはどこも観光客がたくさんいるので人が少ないのは高ポイント。

日本語のオーディオガイドもあった!!!
思わず「え、日本語あるんですか?!」と、受付の人に聞き返してしまった。この旅で日本語のオーディオガイドに出会うのは2回目なので嬉しい。(1回目はロンドンのハリーポッタースタジオ)

当時使われていた臓器を入れておく壺。

大部屋の病室。天井が高く、太陽の光が射し込む造りでとても開放的。

壁のモザイクもカラフル。

庭も広く、緑が多い。

歩いていると汗がじわじわと出てくるバルセロナだが、樹木の木陰にあるベンチに座ってみると心地よかった。

庭には治療に使うために植えられていたラベンダー、ライムなどがまだ残っている。現代でいうと”アロマセラピー”?

清潔、かつ病院にいる人が心地よく過ごせるように設計されているのがサン・パウ病院の特徴。病気も、ケガも大嫌いだけど、こんな病院だったら泊まってみたいかも。
モンタネールの「芸術は人を癒す力がある」という理念が身体中で感じることができるステキな病院だった。
名称:サン・パウ病院
住所:C/ de St. Antoni Maria Claret, 167, Horta-Guinardó, 08025 Barcelona, スペイン
ランチは地中海料理
「サン・パウ病院」から出る頃にはすでに14時をまわっていた。
「なにか食べなければもう歩けない…」
少しも我慢できないほどにお腹が空いていたので、Googleマップで見つけた「サン・パウ病院」から一番近いであろうレストランも入った。
店内は満員。中心地から少し離れた場所だからか地元っぽい人が次々と入ってくる。日本だとランチのピーク時間が過ぎている14時だが、1日に5回ごはんを食べる文化があるスペインでは13~16時頃がランチ時間のようだ。

ランチはランチコースしかないようで、紙のメニューを渡された。
スペイン語のメニュー。店員さんも英語は得意ではなさそう。メニューをスマホのカメラで写しながら、自動翻訳で解読をする。
前菜、メインを選ばなければいけないことは分かった。メニューの解読率は40%くらいだったが、とりあえず直観で注文。

前菜で出てきたのは、目玉焼きとベーコン。目玉焼きは解読できてたけどベーコンは想定外。これは前菜なのか?と疑問に思いつつも、カリッカリに焼かれたベーコンの香ばしさがわたしの食欲に火をつけた。

メインで頼んだお肉。二連続でもお腹ペコペコなわたしはお構いなし。
食べ終わって一息ついていると店員さんに「こっちにおいで!」と言われ、店のカウンターに案内された。目の前には数種類のデザートが並べられたショーケース。なんとコースにはデザートもついているらしい!!

チーズにはちみつがかかったものを即決。ブルーチーズにはちみつがかかったピザとか、チーズ×はちみつの組み合わせがあるといつも頼んでしまうわたし。
スペイン語で頑張って説明してくれるおじさんの店員さん。デザートを食べ終わったわたしを見て「Café?」「Café?」と何度か聞いてくる。きっとコースにコーヒーがついてくるんだろうと思って、「Ok」と言う。
しばらくして小さなカップが運ばれてきた。
「エスプレッソ……」
わたしはいつもミルクたっぷりのカフェオレでしか飲まない。ブラックコーヒーは苦いので苦手だ。
スペインでは「Café=エスプレッソ」なのだろうか。親指と人差し指でカップをつまみ、一気に飲み干した。うん、大人な味…。

ちなみに「Café」はコースに含まれてなく、しっかりレシートに追加されていた(笑)きっとごはんの後にエスプレッソを飲むのが一般的なのだろう。
ただ、コースはコスパもよく、店員さんも親切だったのでオススメ。
名称:El Trencadís
住所:C/ de St. Antoni Maria Claret, 157, Horta-Guinardó, 08025 Barcelona, スペイン
バルセロナ中心部を街ブラ
ご飯を食べた後は膨れたお腹を落ち着かせるために、中心部に戻って散歩をすることにした。

電車で海岸沿いにあるコロンブスの記念塔らへんまで行って、

南国みたいな広場を通って、

サンタ・エウラリア大聖堂まで歩いて来た。大聖堂の周辺はゴシック地区というエリアで、歴史的な街並みだが、雑貨、ファッションなどのお店が並んでいる。

フラッと入ってみた古着屋さん。

気になった水色に小さな花柄のワンピースを試着してみたら可愛い。買おうかな。でもタグを見ても値段がよく分からない。
試着室から一度出て店員さんに聞いてみると、なんと”洋服の重さ”によって金額が決まるそうだ。日本で古着屋にはほとんど行ったことがないのだが、普通は一着いくらだよね?とても不思議なシステム。その場でレジ横にある量りで重さを計ってもらい、数百円でワンピースを購入した。
わたしは旅行先で洋服を買いたくなってしまうたちだ。今回の旅ではロンドンでTシャツ、スペインでTシャツとワンピースを買っている。日本に帰って来てから買った洋服を着て「そういえばこのワンピースはバルセロナで買ったやつだったな。あの旅行は○○だったな」とその時の感情を思い出すのが好きなのだ。
そのあとも偶然ステキなお土産屋さんを見つけて、いくつかお土産を購入。

スペインのアーティストの作品だったり、

エコバック、マグカップなどの人にあげるだけではなく、自分にも買いたくなってしまうようなものがたくさん。

かわいい。かわいい。かわいい。

行きのスーツケースですでに何も入る隙間がないほどパンパンだったが、買ったものたちは何としてでもスーツケースに収まるようにしないといけない。
名称:La Nostra Ciutat
住所:Carrer del Pi, 11, Ciutat Vella, 08002 Barcelona, スペイン
そのあとは少し休憩しようと思い、人気っぽかった老舗カフェに入りチュロスとホットチョコを注文。サクサクのチュロス、甘くて濃厚なホットチョコを想像し、ワクワクして写真を撮り、一口いただいたのだが「ん?全然甘くない…。」

チュロスとチョコってどこで食べてもまぁまぁ美味しい分類なはずなのに…。残念。

そのまま歩いてカサ・パトリョにあるお土産さんを覗いて、

カサ・ミラを通って帰ってきた。

朝から丸一日歩き回りクタクタだったが、この旅も残り1日。明日の予定を決めて眠りに着いた。
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