わたしが行った7カ国と各国の街はこちら。
- オランダ(4泊)ハールレム、アムステルダム、ロッテルダム
- ベルギー(2泊)ブルージュ、ブリュッセル
- フランス(3泊)ストラスブール、コルマール
- ドイツ(4泊)フランクフルト、マインツ
- イギリス(5泊)ロンドン
- ポルトガル(5泊)リスボン、シントラ
- スペイン(5泊)バルセロナ、シッチェス
行きと帰りのフライト時間を含めてちょうど31日間の旅。8日目の記録です。
ドイツとフランスの文化が混じり合う世界
フランスの北東部にあるアルザス地方の街「ストラスブール」
ライン川を挟んですぐ隣はドイツという位置にあり、戦争でドイツになったり、フランスになったりを繰り返してきた歴史がある。そのような背景で、建物、料理などはドイツと似ている。
ストラスブールの建物
また、ヨーロッパの中でも歴史が長く「フランス最古」と言われているクリスマスマーケットも有名で、クリスマスのデコレーション専門店がいくつもあり、オーナメントやくるみ割り人形が売られている。
旧市街は写真のような建物が立ち並んでいるが、新市街はショッピングモールやファッションブランドが多く、表参道のような雰囲気。
ストラスブールの街自体は大きくないのだが、旧市街と新市街の雰囲気が違うため、三泊でも全く飽きなかった(うち一日はコルマールという街に日帰り観光)。
アルザス地方のシンボル、コウノトリ
ストラスブール2日目、今日は丸一日観光する。
街中を歩き始めてすぐにコウノトリがモチーフのお土産、マーク、デコレーションがたくさんあるのに気がつく。
なんでだろうと思い、後で調べるとコウノトリは「神聖で幸せを運ぶ鳥」としてアルザス地方のシンボルとなっているらしい。
道路標識のコウノトリ
本物のコウノトリも時期によってはいるようなのだが、今回はお目にかかれなかった。
お土産屋さんのコウノトリ
ストラスブールは可愛いお土産が多い。買ってしまいそうになる衝動を抑えるのが大変だ。
1か月の旅なのに持ってきたスーツケースは8日間用。もうスーツケースには何も入るスペースはない。
家にある一番大きいスーツケースがそれだったのだからしょうがない。仕方なく写真にだけ収めて、お土産屋さんを後にした。
ノートルダム大聖堂
最初に向かったのは「ノートルダム大聖堂」
目に入った瞬間、息をするのを忘れた。
「今まで見た大聖堂とは比べ物にならないほどスケールがデカい…」
想像を遥かに超えた壮大さに思わず声が出てしまう。彫刻、ステンドグラス…すべてが緻密に作られていて、1,200年代に建てられたとは思えない。
大聖堂の正面
大聖堂が物珍しくないはずのヨーロッパからの観光客も「Wow~!」と言いながら写真を撮っている。大聖堂のスケールの大きさが写真では伝わらないのが残念だ。
太陽の光が大きなステンドグラスから差し込む。
16世紀に作られた天文時計
曜日、時間、日の入り、日の出の時間などが分かる天文時計。15分ごとにカラクリが動く仕組みになっている。複雑な計算ができるようになっているらしいが、16世紀にどうやって作ったのか…。
パイプオルガン
大聖堂の中を見学するのは無料。
観光客が多く、荷物チェックもあるため時間によっては並ぶ必要があるが、ストラスブールに来たら必ず見てほしい。ちなみにわたしはストラスブール滞在中に2回訪れた。
名称:ノートルダム大聖堂
住所:Pl. de la Cathédrale, 67000 Strasbourg, フランス
イル川のボートツアー
街歩きをしていると観光客がボートに乗っているのが目に入った。
どこでチケットが買えるのか分からなかったので、大聖堂の近くにあるストラスブール観光案内所に聞きに行く。
「ボートのチケットはどこで買えますか?」
「すぐ隣が売り場ですよ」
「あ!隣なんですね!」
真っ赤なマットリップのお姉さんに教えてもらい、観光案内所の横にあるチケット売り場へ。
ボートのチケット販売所
電子掲示板にボートの時刻表が表示されている。よく見ると、ボートは屋根あり/なしいくつか種類があるようだ。雨は降らなそうだったので、11時半からの屋根なしボートのチケットを購入。
ボートツアーの時刻表
一番前の席に座りたかったので、出発の30分前から乗り場で待つことに。
屋根付きのボート
アムステル、ブルージュもそうだったけど、川沿いに柵などの”人が落ちないようにする対策”がないところが日本と違うな、と小さい子どもが走っているのを見て思った。「落ちてしまったら、落ちてしまったとき」と考えるのだろうか。
わたしが乗った屋根なしボート
30分前から並んだかいあって、一列目に座ることができた。
ボート乗船後に音声ガイド用のイヤホンが配られる。自分で言語を選べるのだが、なんと日本語がある。ここに来て初めての日本語音声ガイドだ。日本語を聞くこと自体も一週間ぶりくらいで、少し感動。
日本語でガイドを聞きながら街をぐるっと一周することができる。景色がいいのはもちろんだが、やはり少しでも歴史を知っていると見方が変わってくる。
名称:Batorama(ボートツアーチケット販売所)
住所:18 Pl. de la Cathédrale, 67000 Strasbourg, フランス
アルザス料理
ボートツアーが終わって時計を見ると14時を回っていた。朝から何も食べていないので、さすがに何かお腹に入れよう。
そう思いレストランが立ち並ぶ通りをブラブラしていると、おばさんから声をかけられた。
「いらっしゃい、アルザス料理はどう?」
居酒屋のキャッチを華麗にかわすのは大の得意なのだが、気前がいい感じのおばさんに声をかけられると思わず止まってしまう。アルザス料理がどんな料理か分からなかったが、お腹も空いていたので入ってみることにした。
雰囲気のある店内
フランス語ではなく、英語メニューをもらったのだがメニューを見てもどんな料理なのか全く想像ができない。周りの人がどんな料理を食べているのか気になりキョロキョロしていると、体の大きなおじさんが食べているものが目に入った。
「あの男の人が食べているものと同じものをください」
基本メニューに写真がないヨーロッパではメニュー選びもエンターテインメントだ。
料理が運ばれてきてボリュームの大きさに驚愕。
遠目からおじさん(しかも体が大きいおじさん)を見ていたせいで、きちんとサイズを把握できていなかった…。
これにパンが2つ付いてくる
頼んだのは「シュークルート」というアルザス地方の料理で、お肉、じゃがいも、ザワークラウト(きゃべつ)の煮込みのようなもの。ポトフの汁なしバージョンというのが近いだろうか。
味はシンプルなので好みでマスタードをつけて食べる。ドイツで有名なザワークラウトが郷土料理というのがストラスブールならではである。
ラ・プティット・フランス
お腹が130%のままだと心地が悪い。歩いて消費をすることにした。
歩いて来たのは宿から正反対の場所にある「ラ・プティット・フランス」という地区。
「小さなフランス」という意味なのだが、可愛い街並みとは打って変わって、梅毒にかかったフランスの兵士を隔離していたという歴史がある。
「ラ・プティット・フランス」入口にある水門
電気などを使わずに水位を調整することができる。文章で説明するのが難しいのだが、ボートツアーでも通るのでボートで、道の上で両方から見てみてほしい。
「ラ・プティット・フランス」はどの建物も伝統的な佇まい。
ポン・クヴェール橋
13世紀に建てられた「ポン・クヴェール橋」
ここもボートツアーで通ったのだが歩いてきてみると橋の上に行けそうだったので、Googleマップを見ながらやっとのことでたどり着いた。
ポン・クヴェール橋からの景色
名称:ラ・プティット・フランス
住所:6 Rue des Moulins, 67000 Strasbourg, フランス
お気に入りの街ストラスブール
ストラスブールは観光地として有名らしく、街中は観光客が多い。
パリの治安が特によくないと言われていた時期に訪れたのだが、ストラスブールは治安が悪いような印象はなかった。
今回のヨーロッパ旅行で特にお気に入りの街である。
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