わたしが行った7カ国と各国の街はこちら。
- オランダ(4泊)ハールレム、アムステルダム、ロッテルダム
- ベルギー(2泊)ブルージュ、ブリュッセル
- フランス(3泊)ストラスブール、コルマール
- ドイツ(4泊)フランクフルト、マインツ
- イギリス(5泊)ロンドン
- ポルトガル(5泊)リスボン、シントラ
- スペイン(5泊)バルセロナ、シッチェス
行きと帰りのフライト時間を含めてちょうど31日間の旅。4日目の記録です。
アムステルダムからロッテルダムへ移動
ハールレムからロッテルダムまでは電車で1時間ほど。チェックアウトの時間までゆっくりして出発しようと考えていた。
泊っているのは8人部屋のドミトリー。まだ寝ている人もいる中で荷物をまとめたり、スーツケースを動かすのはやはり気をつかう。二段ベッドから静かに下りようとハシゴに足をかけたときだった。
バーンッ!!!
何かか床に落ちた音がしたので下を見下ろすと、二段ベッドの上に置いてあったスマホが目に入った。慌ててハシゴを下りてスマホを触ってみるとスクリーンが一瞬ピカッと光り、そのあと真っ暗になった。
オワタ……
航空券、宿、行きたい場所。旅行のすべての情報がスマホに入っている。スマホなしでは旅行なんてできない。直ることを祈りながら何度も、何度も、何度も電源ボタンを押してみたが生き返ってくれない。20度くらいで涼しいオランダにいるのに、東京の真夏日のように額から汗がでてきた。
15分ほどして少し落ち着きを取り戻した。もしこのままスマホが治らなかったらオランダから帰りの便があるバルセロナに向かって、残りの日程はバルセロナで過ごそう。そう考え始めていた。
とりあえず近くに修理できそうなお店があれば行ってみようと思い、ホステルのレセプションに行き、お店を調べてもらう。
「iPhoneの修理ならここがオススメだよ~。10時からオープンだね」
スマホが使えないのでレセプションの人にお店の場所を地図に書いてもらった。歩いて15分くらいの場所にあるらしい。ただ今は朝9時。オープンの10時までホステルで時間をつぶしてオープンと同時に駆け込むことにした。
10時ぴったりくらいに着くようにホステルを出発したが、途中で道に迷った。
紙の地図を見るなんていつぶりだろうか。スマホのGPSがあっても逆方向に行ってしまうほどの方向音痴なのだから、紙の地図だけで一発でたどり着くことができるはずはない。ちょうどパン屋さんから出てきたお姉さんに道を聞いて、オープンと同時にお店に入る。
「スマホを落として電源がつかなくなっちゃいました。スマホがないと旅行ができません(泣)」
スマホを一通り見たお兄さんが流暢な英語で説明を始めてくれた。
「スクリーンが壊れているだけだね。スクリーンを交換すれば直るはず。13時くらいまでには直せるよ」
よかった…。マジでよかった。ありがとう、お兄さん。
それにしても、オランダの人はみんな英語が流暢だ。
この修理屋さんのお兄さんも含め、レストランの店員さん、道を尋ねた人。英語が得意ではないわたしが聞く限り、みんな英語ネイティブなのかと思うほどのレベルだった。オランダの公用語はオランダ語。英語ネイティブではないのに、教育、環境なにか要因があるのだろうか。ぜひ日本にも取り入れてほしい。
「待っている間に何か飲む?」
修理が終わるまでお店で待たせてもらった。日本人もいない、日本語も通じない海外では特に人の優しさが沁みる。
「できたよ~」
お兄さんから呼ばれた。時計を見るとまだ13時。まさか修理が1時間で終わるとは思っていなかったので「え、めちゃくちゃ仕事が早い!すごい!ありがとう!わたしの命の恩人だ!」と伝えたら、少しはにかんでスマホを渡してくれた。
今では想像できないが、昔の人はスマホを持っていない。
旅行のときは、知りたい情報は観光案内所などに聞きに行く。宿の住所、航空券の予約番号などの情報はすべてメモをする。効率は悪いかもしれないが、スマホなしで旅行していたのだ。
ホステルに戻ってすぐに、生き返ったスマホに入っている情報をメモパッドに書き写した。
旅行の3日目にして起こったハプニング。
こんなことを乗り越えたのだから、残りの日程で何があっても大丈夫だという根拠のない自信はついた。
ちなみに優しいお兄さんがいる修理屋さんはこちら。マジでおすすめ。
名称:ThePhoneLab Haarlem
住所:Grote Houtstraat 162, 2011 SZ Haarlem, オランダ
ぶっちゃけロッテルダムは微妙だった
無事にスマホが直ったので、元々予定をしていたロッテルダムへ向かうことにした。
ハールレムの石畳をスーツケースをガタガタさせながら駅まで歩くが、朝のハプニングもあり、スーツケースが倍以上に重く感じる。駅に着くころにはトライアスロンを完走した後のような疲労感。
今まで「世の中のバックパッカーはなぜ皆そろって自分の背丈ほどのデカいリュックで旅をしているのだろう」と疑問に思っていたが、東京のようにコンクリートで整備されていない、石畳、砂利道、芝生などスーツケースを持って歩くにはツラすぎる道が世界には多いからではないだろうか。
やっとのことで駅に着いた。
販売機でハールレムからロッテルダム行きのチケットを買って電車に乗り込む。
電車に揺られること1時間。ロッテルダム中央駅に到着。
アムステルダム中央駅とは打って変わり、近代的で宇宙船のような見た目。駅から出たら大雨が降っている。右手にスーツケース、左手に傘を持って、整備されたコンクリートの道路を歩いてホステルに向かった。
4日ぶりのビルに囲まれた景色は、東京での生活を思い出させた。
ロッテルダムでは「Sparks Hostel」というホステルを予約していた。駅から歩いて10分ほどの場所でアクセス抜群だ。
清潔感もあり、キッチン、ダイニングスペースも整理整頓されている。コーヒーが飲み放題というのも嬉しいポイントだ。
Bram Ladage Kruisplein
ホステルに荷物を置いた瞬間、お腹が減っていることに気がついた。
ハプニングで気が張っていたせいか、お腹が減っていたことに気がつかなかったのかもしれない。
とにかく何か食べたいが、スーパーに行って買い出しをしたり、お店を探したりする体力はない。迷わずホステルに来る途中にあったフライドポテト屋さんに行くことにした。
オランダに来てから2回目のフライドポテトだ。
揚げたてフライドポテト+カレーソース
夏なのに気温20度くらい、雨も降り、長袖でも少し肌寒い。アツアツ、ホクホクのフライドポテトでお腹が満たされるのは幸せすぎた。
名称:Bram Ladage Kruisplein
住所:Kruisplein 157, 3014 DD Rotterdam, オランダ
Markthal
腹ごしらえをした後は街歩き。
ロッテルダムの街中は洋服屋さん、レストラン、オフィスっぽいビルが多い。気のせいかアムステルダムよりも人々の歩くスピードも速いように感じる。
かまぼこみたい
かまぼこみたいな建物。中はマーケット。
カラフルな天井
アジア、中東、ジャンクフードなどのお店が並んでいる。先ほどフライドポテトを食べてしまったお腹には何も入らなそうだったので、見て回ってみただけだが面白い。
海外に行った時は必ずその街でマーケットがないかチェックする。日本の道の駅、サービスエリアが大好きな理由と同じように、海外でその土地の食べ物、現地の人に触れ合うことができるのは楽しい。
名称:Markthal
住所:Dominee Jan Scharpstraat 298, 3011 GZ Rotterdam, オランダ
翌朝にベルギーのブルージュへ行くことを決める
マーケットの目の前にあるとんがりコーンのような建物
ロッテルダムで見たものはこれだけ(笑)
ヨーロッパっぽい可愛い街並みが好きでロッテルダムはあまり面白味が感じられず、マーケットを見た後はそのままホステルに戻った。
18時にはシャワーを終えて、ベッドで寝る体制に入っていたら部屋に3人組の女の子たちが入ってきた。ドイツ人だろうか。
ドミトリーの場合、人が寝ているとかなり物音に気をつかう。こんな早くから寝ていて申し訳ないと思いつつ就寝。話し声も、物音にも起こされることなく朝まで寝ることができた。
残り25日ほどある旅、体力を温存しなければいけない。明日は早朝のバスでベルギーのブリュッセルに向かう。
▼5日目の記事はこちら
7カ国ヨーロッパ周遊旅行~1ヶ月間の女一人旅(5)ロッテルダム→ブルージュ
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